かつて日本の都であった京都には、「京焼」と呼ばれる独自に育まれた焼物文化があります。
公家や豪商などが多く住み、茶の湯のみならず、生け花、香道、歌舞音曲など彼らの生活様式に合わせて京焼は発展していきました。さらに上絵付の技術が京焼にもたらされたことで、さらに季節や歳時記を表現することが出来るようになりました。

宮川香齋家は330年、その京都にて焼物に携わる仕事をしています。長年培ってきた技法を守り、時代のニーズに対応した作品を作り出してきました。
「伝統」とは守る事だけでなく、革新していくことでもあります。京焼の流れ、そして真葛焼宮川香齋家の伝統を紹介し、今なお息づく京都の雅な焼物文化についてお話しします。