1950年代以降、日本の前衛芸術の中心的な存在となった岡本太郎。フランスに10年間滞在し、その唯一無二の経験が自身の芸術家としての要になったにもかかわらず、フランスではさほど知られてきませんでした。日本とフランス間の « 非対称な認識 »のまさに好例と言えるでしょう。この講演会では、そんな知られざる岡本を、パリ留学時代(1930年~1940年)と大阪万博展示プロデューサー時代( Expo’70)の二つの期間に焦点を当てて紹介します。
講師:
ブノワ・ビュケ:トゥール大学美術史講師(InTRu研究ユニット所属)、2025年4月15日から9月7日までケ・ブランリー美術館で開催される「Tarô Okamoto, Un Japon réinventé」展キュレーター。