現代のアイヌの人びとや風景を記録したローレンヌ・チュルシによる写真展。アイヌ民族は、社会の変遷に伴ないさまざまな困難に不断に直面しながらも、独自の言語や風習をはじめ、アニミズムに根ざした精神性、口承による神話など、きわめてユニークな文化を伝承してきました。そうしたアイヌ民族の文化や遺産は、今日の日本の多文化的アイデンティにも欠かせない重要な要素と考えられています。本展は、今日、アイヌであることはどんな意味をもつのかという問いを携えて北海道にわたったフランス人写真家による貴重なドキュメントです。
6 月 11 日(水)にはアーティスト・トークも。