2006年米ダンスマガジンにおいて『世界で観るべきダンサー25人』に選出され、2016年には米ダンス界最高峰と呼ばれる『BESSIE AWARD』をアジア人として初受賞した、タップダンサー熊谷和徳。
近年では『Tokyo2020オリンピック』開会式に出演・振付・作曲で参加するなど、タップダンスの新たな地平を切り拓き続ける熊谷と、ニューヨーク・ジャズミュージックシーンにおけるレジェンドコントラバス奏者アレックス・ブレイク(Alex Blake)、同じくニューヨークにて25年以上にわたり活躍を続けるピアニスト百々徹(Toru Dodo)による、トリオ公演を披露します。
熊谷のパーカッシブな身体とリズムが、音楽に有機的な息吹を吹き込み、ミュージシャンの音楽がタップダンスを揺さぶり共振する、多彩なリズムに彩られた創造的な瞬間を、どうぞお楽しみください。
【プロフィール】
熊谷和徳(タップダンス)
15歳でタップを始め19歳で渡米。NY Times誌に「真のタップアーティスト」と評される。
2006年には米ダンスマガジン誌より「世界で見るべきダンサー25人」に選出、2014年にニューヨークにてFlo-BertAward、2016年にはBessie Awardを受賞。2019年版ニューズウィーク誌が発表した「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。
現在はニューヨークと日本を2大拠点とし、ヨーロッパやアジアなど世界各地で活動を展開。独自の唯一無二のアートは日々進化し、新たなタップダンスの未来を創造している。
東京2020オリンピック開会式において出演、振付、作曲を行った。
百々徹(ピアノ)
東京生まれ。幼少期から父親のクラシック音楽レコードコレクションに親しみ、4歳でピアノを始める。明治大学政経学部に進学後、学内のジャズ研究会でジャズに出会い、在学中から都内のクラブで演奏を開始。大学卒業後、1995年にボストンのBerklee College of Musicにジャズ作曲科で留学。在学中には作曲部門で「Herb Pomeroy Award」を受賞。
1998年よりニュ-ヨ-ク在住。2011年から2024年までオフブロードウェイショー『Sleep No More』のレギュラーピアニストとして演奏した。2021年には、Somiのライブアルバム『Holy Room: Live at Alte Oper with Frankfurt Radio Big Band』に参加し、その演奏がグラミー賞「Best Jazz Vocal Album」にノミネートされた。
共演したミュージシャンには、ケニーギャレット、ベニーゴルソン、カーティスフラー等。
アレックス・ブレイク(コントラバス)
革新的な演奏スタイルと独自の演奏技術が高く評価される、パナマシティ(パナマ)生まれのコントラバス奏者。
1970 年代後半のフュージョンの流れを支持し、レニー・ホワイトやビリー・コブハムとの作曲およびパフォーマンスにより、コントラバス奏者としての地位を確立。
50年を超えるキャリアの中で、ディジー・ガレスピー、ソニー・ロリンズ、サン・ラ、アート・ブレイキー、フレディ・ハバード、マッコイ・タイナー、レニー・ホワイト、スタン・ゲッツ、ハリー・ベラフォンテ、マンハッタン・トランスファーなどの巨匠と共演。NEA(National Endowment for the Arts、アメリカ国立芸術基金)ジャズマスター、ランディ・ウェストンのアフリカン・リズムの長年のメンバーとしても活躍する。