日本のプロダクトデザインのさまざまなフィールドから優れたデザイン約160点を選び出して紹介し、現代日本デザインのダイナミックな動きとその背景となる事象を紹介する。現在、日本のプロダクトデザインの活況の根底には、伝統工芸と先端テクノロジーの融合、手工芸と工業の新たな連携、中央のデザイン活動と地方のモノづくりの交流、日本的なものと欧米的なものの相互作用など、モノづくりにおいて、さまざまな価値や立場を統合・融合していく精神(=和の精神)があるといえる。本展では、プロダクトデザインの展示を通じ、そういった日本(和)的なもののありかを指し示すことを試みる。