クレアパリでは、日本の地方に根付いた伝統工芸品や伝統産業技術にスポットを当て、日本の地方が持つ知られざる魅力を発信する企画展「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」を、2022年11月2日(水)から11月19日(土)までパリ会場にて開催します。
この企画展に関連して、日本の伝統技術を体験できるワークショップ「日本の伝統技術「匠の技」エシカルワークショップ」を実施しますので、是非ご参加ください。

「木のストロー」とは、0.15mmの薄いシート状に切り出した木材を巻きあげて作る環境に配慮したストローです。
日本でも近年豪雨による災害が頻発しており、林業の人手不足により間伐されない森林が原因のひとつと考えられています。木のストローを発案した日本の環境ジャーナリストからの発信が発端となり、アキュラホームは、木造建築を手がける企業として、国内の間伐材利用を促すことによる森林環境保全や、廃プラスチック問題の解決による海洋環境保全の一助になればと考え、木のストローの製品化が実現しました。
この木のストローは、木材を紙のように薄く切り出すところにポイントがあり、これは日本の伝統技法「カンナ削り」がヒントとなっています。「カンナ削り」とは木材の表面を削り、滑らかにするために行う製材加工となり、建築の世界で古くは574年頃から今日まで続いている伝統技術です。
今回のワークショップでは、木のストローを手で巻いて作る体験をしていただきます。ひとりでも多くの方に共感いただくことがこの取組みには重要であり、実際に木材に触れ「木のストロー」を通じて環境問題を考える機会となることを願っています。