宴というシステムは どの民族にとっても コミュニテイをケアする装置として機能してきた。その因子として、食と芸能がある。
食は個体維持の本能であり芸能は種族維持の本能であろうか。文化を次世代に伝える装置とも考えられる。この 宴・儀礼の食は、菓子と酒であり、その中でも菓子は、形状・意匠ともに特異な民族性の表現である。世界のなかで、もっとも菓子の文化が発達したパリと京都を比較することで楽しく考察したい。