現代建築に見られるクリエーションは今、私たちと都市、また、私たちと公共空間もしくは私的空間との関係性を巡る社会的文化的な議論の中で多く語られています。

今回、アトリエ・ワンの共同設立者である貝島桃代と、建築の領域を含む多角的なアートプロジェクトを展開するシュシ・シュライマンを招き、上記のような関係性に加え、アートと建築の融合について考察する機会を設けます。

このアーティストトークは「マジカル・ハウス」展の会場内で行い、同展のためにアトリエ・ワンが設計した新作《Chigi House》を同時に鑑賞いただけます。

誰にも開かれた空間であると同時に、各自が瞑想にふけることもできる現代版アゴラ(公共広場)のような装置を体験しながら、トークに参加しませんか?

 シュシ・シュライマン
1973年ムアール(マレーシア)生まれ。クアラルンプール在住。
2016年6月11日よりカディスト美術財団パリにて植物を扱った実験的プロジェクトを発表する個展、「シュシ・シュライマン MALAY MAWAR」を開催。
アトリエ・ワンと同様に持続可能な発展や環境問題への興味を持ち、2012年からアーティスト・イン・レジデンスAIR尾道に参加し、同地で廃墟となった民家の最上階を廃材を利用して改装し、空が見えるオープンハウスとして開放する新たなプロジェクトを展開している。