○映画上映プレゼンテーション:
「『旗本退屈男』からみる日本映画史」
細川周平(国際日本文化研究センター教授)
 -2019年10月24日 19時から
 -小ホールにて
 入場無料・要予約 (www.mcjp.fr)

○映画上映:
「旗本退屈男」 松田定次監督 / 1958年製作 / 108分 / 日本
 -2019年10月24日 19時30分から
 入場無料・要予約 (www.mcjp.fr)

《あらすじ》
江戸の元禄時代、奥州伊達藩の当主である太守忠宗は酒浸り色浸りの毎日を送っていた。名君のきこえ高い当主だったのにその理由がわからない。ある日、名取権現の人身御供として女狩りを部下に命ずるが、奥州を旅していた早乙女主水之介たちがその現場に遭遇することから、事件の真相を探り始める。実のところ、主水之介は将軍の秘命をうけて伊達藩の実情をさぐりにきたのだった。すると、伊達一族の大老らがお家乗っとりを企み、大名取潰しを狙う幕府の国目付役も一枚加っていることが判った。そして忠宗が大老一味の陰謀を知り、自から暴君をよそおって成り行きを見ていたことも判った。女狩りも、それで民意と家臣の意を計ろうとする手段だったのだ。そんな伊達のお家騒動だったが、主水之介の華やかな活躍により一件落着。江戸へ戻る主水之介らを忠宗らは晴れやかに見送るのであった。

市川右太衛門(1907‐99)
幼少期から日本舞踊を習い、1925年に「黒髪地獄」で映画デビュー。華麗な所作と痛快な立ち回りでスターとなり、30年開始の「旗本退屈男」は戦後まで続くシリーズになりました。51年に東映が設立されると片岡千恵蔵らと役員を務め、「重役スター」として話題に。60年代半ば、東映が任侠路線に舵を切ると、舞台に主な活躍の場を移しました。99年に92歳で死去。

♦ 関連行事
映画「旗本退屈男」幻の衣装展
2019年10月22日~26日 
於: パリ日本文化会館 地上階