アジア初の開催となった1964年東京オリンピックは、日本にとって戦後復興を象徴する歴史に刻まれる出来事となりましたが、故・亀倉雄策(1915-1997)による革新的なポスターシリーズのビジュアルインパクトが、この大会を盛り上げる重要なカギとなったことは、疑う余地もありません。

本展では、現役で活躍中の若手からグラフィックデザイン黎明期を牽引した巨匠など、日本を代表するグラフィックデザイナー9名によるスポーツポスターを24点厳選してご紹介します。「動きの感覚」を呼び起こす、ユーモアと個性にあふれる作品をお楽しみください。

出展デザイナー:
青葉 益輝、浅葉 克己、上西祐理、葛西 薫、亀倉 雄策、佐藤 卓、田中一光、福田 繁雄、横尾忠則。


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本展は、2020年9月にロンドン日本文化センターにて、ギンザ・グラフィック・ギャラリーのキュレーターを務めるDNP文化振興財団の北沢永志氏による講演会「動きの感覚を呼び起こす:日本のグラフィックデザイナーとスポーツポスター」が契機となり、企画されました。本展は、シドニー及びパリの後に、トロントに巡回予定です。