■「真葛焼宮川香斎家と茶懐石の世界展」Online Viewing

前編 > 茶懐石料理:和食の真髄

 

後編 > 茶懐石のしつらえ

 

茶懐石とはその茶の湯(茶道)で用いられる料理です。茶の湯は単に喫茶、そして食事をするだけでなく、それに用いられている器物や部屋の設えを愛で、趣向や季節感を楽しむものです。その為、亭主(ホスト)は茶懐石の料理と同じくらい器や設えにも心を砕きます。ユネスコ無形文化遺産に登録されている「和食」、本当の日本料理とは、食材、料理方法(料理人)、環境(器、設え)で出来ています。そして客も亭主の思いをいかに汲み取るかという事を心がけます。

その考えは茶禅一味、つまり禅の考えに基づいています。そして、茶の湯とはただ単にお茶を飲むだけでなく、陶磁器、茶釜、漆器、扇などの工芸品、料理、菓子、茶、香などの嗜好品など、あらゆる日本文化が集約されており、その伝統と技術を継承している14社の京都の企業が参画し展覧会と講演会、試食会を開催します。中には、皇室御用達、伊勢神宮、有名寺社仏閣御用達、茶道流派の三千家、ミシュラン3ッ星の料理店でも使われている、京都だけでなく日本を代表する老舗です。各々の家系の歴史も深く古くは安土桃山時代(1500年代)より続いている家もあります。また、工芸家の中にはギメ美術館や大英博物館など海外の美術館に作品が所蔵されています。

ユネスコ無形文化遺産に登録されている和食の基本となる一汁三菜は「茶懐石」の基本でもあり、和食の究極のおもてなしでもある事から、フランス人の食文化、食生活との親和性も高く、香り高い茶の湯の料理の世界、雅な京都の香り、京都の文化、京都人の智恵、「和食」の魅力をパリの皆様にご紹介します。

 

フランス人が見た茶懐石の世界 (約10分)

 

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