坂倉準三は日本のモダン・ムーブメントを牽引した建築家であり、1931年から1936年にかけてル・コルビュジエのアトリエに学びました。1937年にはパリ万国博覧会日本館の設計を手がけ、建築部門のグランプリを受賞し、日本人建築家として初めて国際的な名声を得ました。そして1939年の帰国後、坂倉はアトリエを構え、現代建築の名作を数多く生み出しました。その作品は、家具や個人住宅から神奈川県立近代美術館(1951)といった公共建築、さらには都市計画にまで及びます。

パリ万国博覧会開催から80周年を記念する本展では、坂倉のパリでの設計活動・交流関係を紹介するとともに、1937年のパリ万国博覧会日本館から日本へモダン・ムーブメントを持ち帰り、独自に日本的な精神を織り交ぜながら継承発展させた経緯に注目し、坂倉自身の建築思想の軌跡を検証します。

■主催
国際交流基金パリ日本文化会館 
「坂倉準三:人間のための建築」展実行委員会

■協賛

 

 

 

■協力 
 坂倉建築研究所

  文化庁 AGENCY FOR CULTURAL AFFAIRS

 フランス国立公文書館

 ル・コルビュジエ財団

 公益財団法人鹿島学術振興財団