なぜ「源氏物語」は1000年の時を超えてなお、日本人だけでなく、世界中の人々をひきつけるのか。その問いに、「源氏物語」に関する研究の伝統と実績を有する実践女子大学が答えます。

公演では、感覚的に源氏物語を知ることができるよう、当時の着物(十二単)の着付けを見たり、お香の香りを楽しんだりしながら、なぜ当時そのような文化が宮中で広まったのかを紹介します。衣紋道高倉流宗家 高倉永佳氏、香道御家流宗家 三條西堯水氏による解説のもと、実演します。

平安装束は、平安貴族が着用した装束です。2019年10月22日、天皇陛下が即位を内外に宣言する「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」では天皇・皇后両陛下が着用されました。当日は学生による着物パフォーマンスのほか、高倉永佳氏による講演、女性装束である十二単の着装の実演も行います。

2月4日(火)から2月15日(土)まで開催される展示では、源氏物語に登場する装束等の展示に加え、これまで実践女子大学が培ってきた文学研究成果や、科学的な視点による源氏物語研究の現在についても紹介し、源氏物語を根源とする日本文化を表現します。