「この世界における唯一の力は純粋であることである」(シモーヌ・ヴェイユ)

ロール・アドラーは、ハンナ・アーレント、フランソワーズ・ジルー、そして内藤礼の初期作品に強い影響を与えたシモーヌ・ヴェ イユなど、歴史に名を残した女性に関する多くのエッセイや伝記を執筆しています。若くして亡くなったフランスの哲学者シモ ーヌ・ヴェイユは、純粋さの追求により一層強化された揺ぎない意志を持っていました。その姿は内藤礼の芸術的探究の姿勢と重なります。ロール・アドラーが、ヴェイユと内藤の作品の関連性や類似性について解き明かします。

司会:岡部あおみ