パリ日本文化会館で第3回を数えるオールナイト・イベント。第1回からともにイベントを作り上げてきたフランスの音楽イベント集団 Take Hit に加え、今回はポンピドゥー・センター、そしてパリにて Techno Parade や Paris Electronic Week など、大規模なテクノ・イベントを開催する Technopol とタイアップしてイベントを実施します。
Ken Ishii を迎えた前回に続き、今回ゲストに招くのは別の切り口で日本のテクノ界を黎明期から牽引してきた石野卓球。電気グルーヴのメンバーとして知られる石野は、横浜アリーナで1999年から2013年まで毎年開催されたレイヴ・イベント WIRE の発案者でもあります。同時に1995年頃からベルリンを中心とした日本国内外でも精力的にソロDJ活動も行っており、1998年には同市のテクノ・フェスティバル Love ParadeのFinal Gathering で150万人の前でプレイしました。テクノやジャーマン・トランス、アシッド・ハウスの影響を受け、イマジネーションが広がる音色とナンセンスなユーモアの見え隠れする独自の音楽を築いてきた石野卓球。
そのカラフルでちょっと不気味な音楽世界で、今回の Tokyo Hit を高揚させてくれるに違いありません。

石野卓球とともに日本からゲストDJとして登場するのは、Len Faki のレーベル Figure の中心アーティストの一人、A. Mochi。その力強く重厚なサウンドは、世界をリードする欧米のDJたちからも圧倒的な支持を得ています。そしてイベントを共催する Take Hit からは、Mon.To と Mirka の2人のフランス人DJが参加。彼らは日本の音源を用いて Back to Back でプレイする予定です。第3回となる TOKYO HIT は、エレクトロにおけるジャポニスムを意識したさらにパワーアップした祭典となることでしょう。

Tokyo Hit、フランス語読みはトーキョイット、つまり「Tokyoïte =東京風」。
普段、舞台公演に使用するパリ日本文化会館のステージ・客席が、照明やVJ等の演出で魅せるオールスタンディングの会場になる様もぜひお楽しみください。