三重県鳥羽市は、日本の皇祖神である伊勢神宮から東に11キロに位置し、古来より神の聖域として存在している。そこでは、「海女」と呼ばれる、2000年以上に亘り、海に素潜りで海藻や貝類を収穫し、海と共に生きる女性たちが暮らしている。

東京でカメラマンをしていた大野愛子氏は、海辺の町に暮らしたいと考えていたところ、偶然鳥羽市の海女後継者募集情報を発見し、運命的な出会いを感じ迷わず応募した。その採用を機に4年前から鳥羽市石鏡(いじか)町に移住し、海女漁を行う傍ら、海女文化を国内外に発信すべく、海女の視点での写真を撮り続けている。

この座談会では、大野氏と、自らが鳥羽を訪れ海女に関する番組製作を行った、仏独公共放送アルテのプロデューサーが、海女に関するトークを展開する。

 

登壇者:
大野 愛子(おおの あいこ) 鳥羽市在住の海女
エルワン・ロウソー(Erwan Loussot) テレビ製作プロデューサー
塚本 明(つかもと あきら) 三重大学人文学部文化学科教授
フランク・サドラン(Franck Sadrin) 鳥羽を良く知るツアーコンダクター