手話狂言は1982年にトット基金現理事長黒柳徹子が発案し、「聞える人も聞えない人も共に楽しめる演劇」として国内外で公演している演劇です。手話の豊かな表現力と古典芸能の強靭さを併せ持つ手話狂言は、1987年に「新しいジャンルの演劇を創った」として文化庁芸術祭賞を受賞しました。耳の聞えない演者たちは厳しい稽古を重ね、表情豊かに演じる手話狂言は、現在では「通常の狂言よりわかりやすく面白い」と世界中の多くの人々に親しまれています。40年を超える公演活動の成果として、2021年には能楽界で由緒ある「第31回催花賞」を受賞、能楽界に手話狂言の足跡を残しました。  

このたびパリ五輪を前にした演劇の都パリより、日本語手話と国際手話を織り交ぜ障がいの有無や国籍の違いにかかわらず誰もが楽しめる演劇として、手話狂言を上演します。 

7月5日に実施するデモンストレーション講演会手話狂言~ 手話のチカラ」と合わせて、手話が拓く豊かな表現の可能性を是非お楽しみください。 

 


演目: 

■手話狂言解説(15分)  

三宅近成/江副悟史(仏語音声・国際手話通訳付)  

 

■手話狂言「瓜盗人(うりぬすびと)」(20分)  

 

   ~休 憩~ (15分)  

 

■手話狂言「鶏聟(にわとりむこ)」(25分)  

 

 

出演日本ろう者劇団(江副悟史/砂田アトム/鈴まみ/數見陽子/長谷川翔平/五日市吐夢 

声の出演:三宅狂言会(三宅右矩/三宅近成/金田弘明/ほか1名) 

演出・指導=三宅右近  

企画・製作=黒柳徹子