クレア・パリが主催する第13回『伝統と先端と』~日本の地方の底力~(2025年11月18日~29日)は、日本の地方に根付いた伝統工芸品や伝統産業技術に光を当て、その奥に秘められた地域の魅力を紹介する企画展です。受け継がれてきた匠の技と、現代に息づく創造力をぜひご体感ください。その一環として、日本の伝統技術を直接体験できるワークショップも実施いたします。



組子細工(くみこざいく)は、日本の伝統的な木工技術を用い、釘や金具を一切使わずに、木片同士を緻密に組み合わせて美しい幾何学模様を生み出す工芸です。材料となる木片は、わずか0.1ミリの誤差も許されない精密な加工が施され、熟練した職人の技により一つひとつ丁寧に仕上げられます。その高度な技術は、まさに日本の木工芸の粋とも言えるものです。

組子の技術は飛鳥時代から受け継がれており、世界最古の木造建築でありユネスコ世界遺産にも登録されている法隆寺(607年建立)の手すり装飾にも使われています。古くは障子や欄間といった日本家屋の建築装飾として広く親しまれてきました。近年ではその繊細さと美しさが再評価され、照明器具やインテリア雑貨、現代建築の意匠としても取り入れられるなど、新たな可能性が広がっています。また、緻密に設計された組子のパーツを使えば、組み立てのコツを覚えることで、どなたでも簡単に小さな組子細工を作ることができます。大がかりな道具は必要なく、机一つあれば、組子細工の体験や実演が可能です。

小さなお子さまからご高齢の方まで、幅広い年代の方々に楽しんでいただける、日本の伝統工芸に触れる貴重な機会となることでしょう。




開催日時:

■ 2025年11月29日(土)14時

■ 2025年11月29日(土)15時