能は詠唱、唄、舞から成る伝統芸能で、14世紀に人々の心の癒しとして生まれました。登場人物が抱える苦悩を描くことで、情念がもたらす苦しみを払拭することを狙いとしています。男性によってつくられ、演じられてきた能ですが、登場人物の中には女性も多くいます。 それらの演目は今でも継承され、当時の社会的議論を反映しています。

劇団Théâtre de l’Eventailが、能、舞踊、音楽に関する研究を通し、新たな視点で能における特徴的な女性性を読み解きます。