レクチャー・デモンストレーション

 

内容:

能とともに14世紀ごろにその様式が確立して以来、700年近く続く日本の伝統笑劇、狂言。庶民の日常や説話を題材に人間の業を洗練された笑いで表現する狂言の普遍的な面白さを、大蔵流狂言師の茂山逸平氏が分かりやすく紹介します。また今回は、狂言の表現方法を取りまとめた茂山逸平氏による新作一人狂言『この辺りの者』も披露します。セットも音楽もない簡素な舞台で、言葉やしぐさだけで喜怒哀楽を表現し、観る側の想像力をかき立てる狂言の魅力を是非ご体験ください。


茂山逸平

4歳の時『業平餅』の童にて初舞台。その後『千歳』『三番三』『釣狐』を披く。
1994年に、宗彦、茂と「花形狂言少年隊」を結成し活躍する。また2000年より心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=「TOPPA!」を千三郎、正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に主催し、活動。
1995年、東京にて狂言小劇場の公演を開始。
スペイン等の海外公演にも参加。その一方で、東映映画「将軍家光の乱心・激突」の竹千代役で出演。NHK連続テレビ小説「京、ふたり」「オードリー」「ごちそうさん」他、舞台・CMと数々出演。また兄宗彦と共に、新作二人芝居 <宗彦、逸平のThat’s Entertainment「おそれいります、シェイクスピアさん」> に挑戦するなど幅広く活躍する。
2006年より「HANAGATA」を正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に再開。企画製作そして出演までを自分たちでおこなう「HANAGATA」を通し、狂言の魅力を存分に味わっていただき、自らの芸を磨くことを目的とした。2020年からはHANAGATA改め「Cutting Edge KYOGEN」として活動している。
2006年秋から1年間フランスに留学した。
2009年より日本舞踊、尾上流家元三代目尾上菊之丞と『逸青会』を落語家三代目桂春蝶と『春蝶・逸平の一緒に遊びまSHOW!』を主催。その他新国立劇場『てのひらのこびと』等現代劇に出演。2017年10月よりNHK・Eテレ語学講座『旅するスペイン語』出演。
著書に『茂山宗彦茂山逸平と狂言へ行こう』(旬報社)がある。