本講座は、庭園や特に日本庭園に興味のある一般の方々向けに、その歴史や構成などを分かりやすく解説する座学と、模型を使った和風の植栽のアトリエなどを通じて、日本庭園を紹介する入門講座です。


フランスでも日本でも、自然の美と人の匠によって作り上げられる『庭』は、まさに総合芸術であると言われます。庭園は様々な日本文化と同様に、フランスでも昔から愛され、取り入れられてきました。異なる風土と気候のなかに作られる庭園には、もちろんそれぞれに違った良さが備わります。ところで、そもそも日本庭園とはそもそもどんな庭を指すのでしょうか?


一般的にイメージされるのは、世界遺産でもある龍安寺の枯山水のような庭でしょうか、あるいは苔の庭や、鯉のいる池にかかる太鼓橋かもしれません。日本庭園の長い歴史の中では、眺める庭、散策する庭、茶道のための露地など、様々なかたちの庭が作られ、現在に続いています。日本の風土に根ざした空間の構成、自然の素材の使い方や四季の変化の取り入れ方など、その特徴を知ることは、日本の文化そのものの理解にもつながります。
旅をするように様々な庭園の作例をご覧いただきつつ、その歴史を紐解き、日本庭園をより身近に感じていただければと思います。


開催日時【全4回】 :水曜日


2024年1月17日から2月7日
日本庭園の歴史 (全4回) :11時半~13時




日本庭園の構成 (全4回) :14時~16時




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講師プロフィール


遠藤浩子 造園家・庭園文化研究家
ヴェルサイユ国立高等造園学校、ヴェルサイユ国立高等建築学校/パリ第一大学共同修士コース修了。パリ植物園等でのインターンシップののち、日本庭園については、米国ポートランド日本庭園や、国立昭和記念公園日本庭園、六本木ヒルズ毛利庭園等を手がけた造園家・榊原八朗氏に師事。フランスの庭造りに接し、造園家や庭園愛好家たちと交流する中で、日本庭園に高い関心が集まっていることを知り、より身近にダイレクトにその良さを伝えたいという想いが高まり、現在に至る。