~伊藤キムが伊藤キムを脱ぎ捨て、シャーマンと化す~

16年ぶりの伊藤キム自作ソロ作品。題材は舞踏の始祖・土方巽の著作『病める舞姫』。訪れた部屋には一冊の本が置かれてあり、それを手にしたことで徐々にその世界に引きずり込まれていく。ダンスはもちろん言葉遊びやギターの弾き語りも使い、伊藤キムがシャーマン&語り部となって、『病める舞姫』の不思議な世界へと案内する。

パリ日本文化会館の動画シリーズ「Le Studio ル・ステュディオ」における伊藤キムインタビュー

 

 

<伊藤キムからのメッセージ>

ご来場の皆様へ

この作品は、主不在のとある部屋を訪れた男が、そこに置かれた本を手にした  ことでその不思議な世界に徐々に取り込まれていくというストーリーなのですが、これはまさしくわたくし伊藤キムが「舞踏」というものに魅了され取り込まれていった道筋そのものでもあります。師匠である古川あんずの門を叩いたことで必然的に土方巽につながり、ダンサーとして生まれ変わった私自身を、舞台上で追体験しているような気分で本番に臨みます。

ご来場の皆様にもこの体験を共有していただければ幸いです。

「フィジカルシアタカンパニーGERO」主宰
伊藤キム
 


伊藤キム プロフィール
フィジカルシアターカンパニーGERO主宰。87年舞踏家・古川あんずに師事。95年「伊藤キム+輝く未来」結成。96年フランス・バニョレ国際振付賞、02年第一回朝日舞台芸術賞・寺山修司賞、08年横浜文化賞奨励賞。05年にバックパックを背負って半年間の世界一周の旅に出る。おやじが踊って給仕する「おやじカフェ」のプロデュースを国内外で行う。15年新カンパニーGEROを結成して10年ぶりに創作活動を再開。京都造形芸術大学客員教授。青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。かなっくホール(横浜市神奈川区民文化ホール)レジデンスアーティスト。