出演 
岩井秀人 平原テツ 田村健太郎 チャン・リーメイ 能島瑞穂 高橋周平 藤谷理子 猪股俊明 / 古舘寛治

上演時間2時間(日本語上演・フランス語字幕つき)

 

日本の演劇界で注目の岩井秀人、初のフランス公演!

劇作家、演出家、俳優。さまざまな顔を持つ岩井秀人。この「ヒッキー・ソトニデテミターノ」を書くにあたり、岩井氏は自分の体験をもとにしている。フランスのメディアでもHikikomoriという言葉がそのまま使われることがあるが、岩井氏は自身の16〜20歳まで引きこもりの経験を持つ。その経験と、家の外に出てからの取材をもとに、この作品、つまり演劇というフィクションを通してHikikomoriと「生きること」そのものについて語る。ドキュメンタリー演劇の要素を持ちつつ、リアリズムだけを求めることはせず、軸をずらした形でふわっと客席の前に話を提示するのが岩井氏の手法だ。それにより、深刻になりがちなテーマ、浮き彫りにされる家族関係などが別の角度から観客に届き、それぞれ内観する機会を与える。

2012年に初演されこの作品を、今回のパリ公演では岩井秀人本人が自分の役を演じることにした。2013年に当館で上演した三浦大輔「愛の渦」に出演していた平原テツも登場。20年以上引きこもっている人物の役を(カンヌ映画祭受賞作品)「淵に立つ」にも出演している古舘寛治が、その父親役を、過去に他の二つの岩井作品で岩井氏の父親役を演じた猪股俊明が演じる。

3月13日(火) 18時 
岩井秀人氏の講演会。今年の年末にT2G(ジュンヌヴィリエ劇場)で新作の制作・世界初演が予定されている岩井秀人氏。その辿ってきた道のりを、演劇作品の映像を交えながら紹介する。

3月14日(水) 18時30分 
「ヒッキー・ソトニデテミターノ」古舘寛治の出演を記念し、カンヌ映画祭「ある視点」部門の審査員賞受賞作品「淵に立つ」上映も決定。