『L’oeil et la main(目と手)』は、ろう者と聴者が集う場として、フランス語と手話で制作されているドキュメンタリーシリーズです。30年以上にわたりフランスの放送局『France 5』で親しまれています。今回はその中から、昨年東京で初開催された夏季デフリンピックに挑む選手たちを追った『Les Bleus aux Deaflympics de Tokyo』、そして日本の三世代にわたるろう者の日常や夢、葛藤を描いた『Échos de Tokyo 1 et 2』を上映します。
上映後には、監督兼共同プロデューサーのローラン・ヴァロ氏と、監督のモード・コラン氏によるトークセッションを予定しています。
【作品紹介】
« Les Bleus aux Deaflympics de Tokyo » :
デフリンピックは、聴覚障がいのあるアスリートのための世界最大の国際スポーツ大会で、4年に一度開催されます。2025年11月の東京大会では、『L’œil et la main(目と手)』の取材班がフランス代表チームに同行し、大会の舞台裏に密着しました。
本作では、過去の大会で惜しくもメダルを逃し続けてきたバレーボールチームと、陸上100m・200mのデフリンピック世界記録保持者で優勝候補のパメラ・ロザンジュ、それぞれの挑戦を追いかけます。
カメラは競技のハイライトだけでなく、遠征中の日常や選手たちの等身大の姿を、映像を通して紹介します。
« Échos de Tokyo : Héritage » :
三世代の聴覚障がい者が、現代の日本で生きる意味を語り合います。メグさんとカズさんはこれまでの人生の歩みを、ヤストさんは若き芸術家としての情熱を、そして明晴学園で『ろう文化』と『聴文化』の両方を学ぶ子どもたちが未来への希望を語ります。これまでの慣習を受け継ぎながら、より良い未来を築くために何が必要なのかを問いかけます。
« Échos de Tokyo : Horizon » :
この第二部では、第一部に登場した人たちが未来へ向かって進む姿を描いています。俳優のヤストさん、中年カップルのメグさんとカズさん、そして明晴学園の生徒たちが、それぞれの夢や葛藤、そして『今の日本社会にありのままの自分を認めてほしい』という願いを語ります。規律や世間の目を重んじる日本の中で、ろう者一人ひとりの願いが、集団の中でどのように扱われているのかを深く問いかけます。