フランスで生まれた楽器"サクソフォン"と、日本の伝統楽器"箏"、違うバックグラウンドを持つ、2つの楽器の出会い。
同時期を東京藝術大学で過ごし、パリで出会った二人の音楽家によるデュオの作品を日本人とフランス人の現代音楽作曲に委嘱し、双方にとって新しい可能性を模索、提案するコンサートです。どうぞお楽しみに。


プログラム
入野義郎「尺八と箏のための協奏的二重奏」
Julien Malaussena「 De distance et toucher」
小出稚子「骨」
宮城道雄 「落葉」
他。
 

プロフィール
大石将紀 (おおいしまさのり)
サクソフォン奏者としてクラシック音楽、特に現代音楽のジャンルで活躍し、これまでに数々の日本初演を手がける。多くの作曲家から信頼を得ており、世界的な作曲家の細川俊夫氏に「あらゆる意味で完璧な音楽家」と評された。東京藝術大学卒業、同大学大学院修了後渡仏。パリ国立高等音楽院サクソフォン科、室内楽科、即興演奏科修了。2008年に帰国後は日本国内を始め、フランス、スペイン、イタリア、イギリスや台湾などで演奏活動を行なっている。第13回佐治敬三賞、ソロアルバム「SMOKE〜日本の無伴奏サクソフォン作品集」は令和元年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞した。

日原史絵
箏、三味線奏者。邦楽器のポテンシャルを極限まで追求した、より実験性の高い表現。伝統を重んじつつも、柔軟かつ革新的な音楽の枠に収まらない独自のパフォーマンスが、高く評価される。17歳で最年少で師範免状取得。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。ヨーロッパと日本の多くのフェスティバルに招聘され、演奏を行う他、異なるジャンルとのコラボレーション、多くのCD録音を行う。古典や創作、自作曲を収録したCDが今までに8枚発売されているほか、フィルハーモニー・ド・パリや、コンセルバトワールで箏、三味線、唄のアトリエ、レクチャーも行っている。