コンセプト・演出:マキシム・キュルヴェルス
出演:板橋優里
9月26日は終演後にアフタートークが予定されています
演劇人類学の探求で知られる演出家マキシム・キュルヴェルス。本作では、女性に演じることが禁じられた能の演目『翁』に現代演劇の女優・板橋優里が向き合い、自らに拒まれたものに想像力をもって近づくことを試みます。
演劇史をめぐる長年の研究の中で、マキシム・キュルヴェルスは日本の舞踊演劇である能に関心を抱くようになりました。能は15世紀に形成された様式を今日まで忠実に守り続けています。特に『翁』はその歴史と上演形式において際立った存在です。仏教儀礼に属するこの演目は三つの神聖な舞を軸に構成されており、その宗教的性格ゆえに、上演は厳格に男性のみによって担われてきました。
この制約を正面から批判するのをあえて避け、新たな視点を提示するという意図のもと、演出家キュルヴェルスは板橋優里にこの作品を体現するという文化的なタブーを乗り越える役割を託します。彼女がたどる道―自身の言葉と舞踊―は、能に先立つ農耕社会における演劇への回帰と、女性に対する禁忌を今なお永続させている現代社会に対する考察を介して進みます。あらゆる不可能を乗り越える、一人の女優へのエンパワーメントともいえます。
ヴァンサン・テヴァル、Festival d’Automne 2024 プログラムより
開催日時
■ 2026年9月24日(木)20時
■ 2026年9月25日(金)20時
■ 2026年9月26日(土)17時