日本固有の伝統的話芸「落語」と 、世界一美しいと言われるスポルディング・コレクション(ボストン美術館蔵)のデジタル「浮世絵」の共演によるステージを、3つの切り口で皆様に楽しんでいただく。

第1部「伝統芸能としての落語」三遊亭竜楽
正座という静かな佇まいで様々な人物を演じ分け物語を語る落語は世界に類を見ない日本固有の話芸である。ヨーロッパ・アメリカ・中国の45都市で8カ国語口演を行った三遊亭竜楽が、江戸落語の伝統的な2演目をフランス語と日本語で語る。
► 本物の落語の雰囲気を味わっていただくために字幕・通訳はありませんが、日本語がわからなくても内容が理解いただける演出で口演します。

第2部「デジタルが解き明かす浮世絵の秘密」牧野健太郎
世界最高品質と言われながら1921年ボストン美術館寄贈後 90年近く公開されなかったスポルディング・コレクションは、ボストン美術館とNHK共同のデジタル化プロジェクトにより一般公開が可能になった。NHK側の最高責任者である牧野健太郎がナビゲーターとなり、数々の浮世絵をスクリーンいっぱいに写し出し紹介する。拡大された浮世絵は200年以上封印された秘密を明らかにする。その内容は竜楽の語った江戸落語ともリンクする予定。
► 日本のナビゲーションにフランス語通訳を付けて行います。


第3部「浮世絵と落語の新世界」三遊亭竜楽
デジタル浮世絵と落語家の語りを交差させることで、平面でしかなかった浮世絵の世界が立体的なものとなり、生き生きとした江戸の人々の暮らしぶりが実感できる全く新しい浮世絵鑑賞。
浮世絵画像を効果的に挿入しながら、映像と語りのハーモニーが作り出す、より楽しい想像の世界を演出する新作落語上演。
► フランス語に日本語を混じえながら口演します。

【通訳・進行】  シリル・コピーニ
【三味線】  桧山うめ吉