日本猿とともに野生が息づく日本の奥深い自然の世界を探る、文化継承をめぐる物語「Saru, une histoire de transmission culturelle」。温泉に入ったり、石を手で操ったり、鹿に乗ったりといった驚くべき行動をとる日本猿を発見することができます。ドキュメンタリー映画「Saru, une histoire de transmission culturelle」を通し、こういった伝統がどのように生まれ進化してきたのか、霊長類学者、また映画監督の視点・体験から追究します。動物社会(文化)への新たな視点が提示されます。
30分の上映の後、セドリック・スール(ストラスブール大学教授、霊長類・動物行動学者、フランス大学研究所研究員)、オーレリアン・プリュドール(科学・環境問題をテーマとしたドキュメンタリー監督、生物学者)、そしてマリー・プレ(リール・カトリック大学ETHICS研究所Anthropo-Lab所属行動学研究員)によるディスカッションを行います。
開催日時:
■ 2025年11月8日(土) 17時~18時30分
講師紹介
セドリック・スール(ストラスブール大学動物行動学、霊長類学教授。フランス大学研究所研究員)
ストラスブール大学の動物倫理学修正課程、生態学・整理生態学・動物行動学修士課程の共同責任者も務める。動物の集団行動や社会的ネットワークを専門とし、ニホンザルをはじめ動物の行動や文化的進化について研究。主な著書は「ある霊長類学者の冒険」(2024年Odile Jacob出版)、「最後のゴリラ」(2025年Tana出版予定)。

オーレリアン・プリュドール(映画監督、生物学者)
生物学専攻。科学と環境を専門とした映像、人間と自然の関係を描いたドキュメンタリー制作を手掛けるWild Talks社を設立。監督初作品「Independence Days」(2016年)は若い海洋捕食者等にフォーカスし、国際映画祭で複数の賞を受賞。

マリー・プレ(リール・カトリック大学ETHICS研究所Anthropo-Lab所属の動物行動学研究者)
霊長類および人間のグラフィックな能力がどのように表出するか、子どもやチンパンジー、オラウータンのような大型猿が描く絵を数学的アプローチや人工知能を用いて分析。霊長類における意思決定に対する社会的・文化的要因の影響や、人間と動物の関係性を倫理的・社会学の観点から追究。2011年には霊長類の経済的行動について発表された博士論文がル・モンド社の大学研究賞に選ばれている。また、2016年には共著「SARU-日本の猿たち」が出版。
