喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重の浮世絵は国際的にも広く知られていますが、実は1920-30年代の日本でも、新版画、創作版画など版画制作が盛んに行われ、版画家それぞれの表現で都市東京や人々が鮮やかに描き出されていました。

本講演では、「東京 1920 ~ 1930 ― 近代版画にみる都市の創成」展の開催に合わせ、東京都江戸東京博物館所蔵の近代版画から、描かれた東京の変化と画家たちの都市へのまなざしを紹介します。


講演者:小山周子(東京都江戸東京博物館学芸員)