ジャポニスムが全盛を迎えていた思春期に、姉カミーユが持っていた『北斎漫画』で初めて日本文化に触れ、西洋の伝統と異なる美意識を持つ日本に深い憧憬と愛情を抱き続けてきた詩人外交官、ポール・クローデル。1920年代、駐日フランス大使として東京で過ごし、在任中に日本画家富田渓仙と共作した『百扇帖』は、日本の俳句や短歌に倣った、前衛的な短詩・短唱集です。ポール・クローデル生誕150年にあたる本年、俳句の実作者や比較文学者の視点から『百扇帖』を多角的に解明し、短詩の豊かな可能性を提示するシンポジウムを開催します。

登壇者:
芳賀徹(国際日本文化研究センター名誉教授、東京大学名誉教授)
夏石番矢(世界俳句協会理事長)
恩田侑布子(俳人)
金子美都子(聖心女子大学名誉教授)
アビゲール・フリードマン(俳人)