制作:1974年(松竹)/104分/日本
監督:山田洋次
出演:渥美清 、倍賞千恵子、吉永小百合(マドンナ)、高田敏江(ゲスト)、宮口精二(ゲスト)
ロケ地:島根県 温泉津、島根県 津和野、島根県 益田



島根県温泉津から寅さんがいそいそと帰って来た。聞けば、土地の女性と結婚するかもしれないというので、タコ社長とさくらが同行して島根へ向かう。ところが、相手の絹代(高田敏江)の行方不明の亭主が戻ってきていた。失意の寅さんは、津和野で二年ぶりに歌子(吉永小百合)と再会するが、歌子の夫は他界していた。しばらくして、柴又へ歌子がやってくる。歌子を励まそうと懸命な寅さんだったが…

第9作『柴又慕情』で陶芸家と結婚、幸せに暮らしている筈の歌子は、夫の実家で肩身の狭い思いをしていた。寅さんとの再会をきっかけに、自立を目指す歌子の女性としての生き方を描く。二年ぶりに吉永小百合のマドンナ・歌子が登場し、寅さんは大ハリキリ。歌子といまだにギクシャクしている小説家の父・高見修吉(宮口精二)との間を、寅さんが取り持つことが出来るのか?