日本は、世界で最も100歳に到達する割合が高い国であり、現在、9万人以上の百寿者が存在しています。一方で他国と比較すると100歳まで生きたいと答える人の割合は低い状況にあります。どうしてこのような現象が生じるのでしょうか。

今回講師に迎える権藤恭之教授大阪大学人間科学研究科人間科学専攻)は、これまで多くの百寿者と面接を行ってきました。権藤教授は、そのうち元気な方は20%程度しかおらず、一方で寝たきりの状態でも幸せに生活している百寿者が存在する状況を報告しています。自立した生活を送ることだけが、必ずしも幸福な長寿の姿ではなく、老いに抗わないことが幸福な長寿への道なのではないでしょうか。

対談相手に Jean-Marie Robineフランス国立衛生医学研究所名誉研究ディレクター)を迎え、日本の高齢化の現状と展望を考察します。