第64回岸田戯曲賞の最終選考にノミネートされた新鋭の作家・演出家、山田由梨。この作品は、女性が妊娠した時にカップルが直面する認識のズレを、一方の性に肩入れせず対等に描いたフェミニズム演劇の秀作です。1人の女性を4名の登場人物を通して描くことで、女性の心の揺れや時代による考え方の変遷も表現しています。本作はフェスティバル・ドートンヌ公式プログラム作品です。

作・演出:山田由梨
出演:大場みなみ、山本雅幸、佐久間麻由、大竹このみ、谷田部美咲
音楽:金光佑実
舞台美術:中村友美
照明:吉田一弥
音響:堤田祐史
衣裳:藤谷香子、山口大樹
演出助手:黒瀧保士
舞台監督:湯山千景
制作:堀朝美

 

山田由梨
1992年東京生まれ。作家・演出家・俳優。2012 年に劇団「贅沢貧乏」を旗揚げ。『フィクション・シティー』(17 年)、『ミクスチュア』(19 年)で岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。17 年に『みんなよるがこわい』で初の海外公演として中国ツアーを行う。18〜21年には同作の中国版を現地の俳優と共に創作し、21年に第1回Aranya Theater Festivalに参加。2020・2021 年度セゾン文化財団セゾン・フェローI。
近年は TV ドラマの脚本や小説の執筆なども手がけ、脚本を担当し“日本版セックス・エデュケーション”と評された AbemaTV オリジナルドラマ「17.3 about a sex」が好評配信中。