平成30年の文化庁文化交流使・本條秀慈郎 (三味線) が現代音楽界を牽引するアンサンブル・アンテルコンタンポランのソリストたちとお届けする、全曲三味線の現代の作品を主とするコンサート。
本條秀慈郎:
栃木県宇都宮市出身。本條流家元にして名演奏家本條秀太郎師に古典、現代音楽を師事し、俚奏楽本條秀慈郎の名を許される。津軽三味線を長谷川裕翔氏に習う。その後桐朋学園短期大学部に入学、在学中西洋音楽の理論、現代音楽等を学び、故杵屋勝芳壽氏に師事した。同時に現代邦楽研究所(西潟昭子所長)にも入所しアンサンブルを中心に学ぶ。2016 Acc Nakamura Kimpei フェローシップに選出され現代音楽の研究のためニューヨークへ留学。
2009年第1回リサイタルを開催し、演奏家としてのスタートを切った。現在までに4回の自主リサイタルを開催。アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地で演奏。その演奏は演出家 故蜷川幸雄氏より"繊細で、時に強く烈しいその演奏は深い感動を呼び起こす"と評された。又次の三味線音楽を追求するため、委嘱活動や作曲等にも取り組み、新たな作品を創造し続けている。
出演したコンサートには日本現代音楽協会80周年記念"コンチェルトの夕べ"、三味線演奏家として初選出された東京オペラシティ財団"B→C"等が挙げられる。これまでの活動により、三味線演奏家としてはじめて第25回出光音楽賞、第12回宇都宮エスペール賞を受賞。2015年 には"花筐~高田和子氏へのオマージュ"を開催し、その公演が第70回文化庁芸術祭新人賞を受賞している。 コンクールでは東京邦楽コンクール第1位。現代音楽演奏コンクール"競楽"第3位。長谷記念くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞、文部科学大臣賞。の栄誉に輝いている。NHK教育「日本の芸能」TV朝日「題名のない音楽会」等の出演や、ブリタニカ国際年表2015に掲載される等メディアにも多く出演する。
共演には、東京シティフィルハーモニック、日本フィルハーモニー、オーケストラアンサンブル金沢、Avanti!室内アンサンブル、Ensemble NOMAD。
最近では坂本龍一、藤倉大のアルバムに参加し話題を呼んでいる。
アンサンブル・アンテルコンタンポラン・ソリスト:
ピアノ 永野 英樹
フルート エマニュエル・オフェル
クラリネット マルタン・アダメック
チェロ ピエール・ストラウシュ
パーカッション 神谷あきの
サクソフォン 大石将紀
プログラム:
第一部
・TROIS 作曲 鳥養 潮
三味線ソロ
・夕顔の家 作曲 高橋悠治
三味線 ピアノ
・委嘱新作 作曲 Alex Nante
三味線 サックス
・螺旋 作曲 北爪道夫
三味線 打楽器
・neo 藤倉大
三味線ソロ 合計 約50分
休憩 20分
第二部
・眠れない満月の夜に 平井京子
三味線 フルート サックス チェロ
・委嘱新作 桑原ゆう
三味線 フルート クラリネット チェロ ピアノ
打楽器
・委嘱作品 円圏室内版 福士則夫
三味線 フルート クラリネット チェロ ピアノ
打楽器