横山幸雄は若くして渡仏し、その才能を発揮したピアニストである。東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校の在学中にパリ国立高等音楽院に留学し、在学中に89年ブゾーニとロン=ティボー国際コンクール上位入賞、90年ショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人として最年少で入賞した。今回のパリ公演では、ショパン、リスト、ドビュッシー、ラヴェル、そして自身の作曲といった、二日異なるプログラムを披露する。

【横山幸雄 プロフィール】
1990年ショパン国際コンクールで入賞し、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など数多の賞を受賞。以来、人気実力ともに常に音楽界をリードするトップ・アーティストとして活躍している。

ショパン生誕200年を迎えた2010年に、ポーランド政府より、ショパンの作品に対して特に顕著な芸術活動を行った世界で100名の芸術家に贈られる「ショパン・パスポート」が授与される。同年「ショパン・ピアノ・ソロ全166曲コンサート」を行う。多くの観客に感動と反響を巻き起こし、ギネス世界記録に認定されたこの公演は、毎年少しずつ形を変えて、ゴールデンウィークの恒例コンサートとなる。

2011年デビュー20周年記念公演では、チャイコフスキー、ラヴェル、ラフマニノフの協奏曲を一晩で演奏し、満場の喝采を博す。
2013年からベートーヴェン生誕250周年に向けてのシリーズ「ベートーヴェン・プラス」をスタートさせるなど、自ら企画する数々の意欲的な取り組みにより、高い評価を確立している。リリースされたCDは、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞等栄えある賞を受賞。

2011年上野石橋メモリアルホールで行った「横山幸雄プレイエルによるショパン・ピアノ独奏曲全曲集」をホールとキングレコードとの共同事業(全12タイトル)でリリース、また、2012年デビュー20周年記念コンサートのライブ録音を、2013年には「プレイズ・リスト2013」を2014年には「プレイズ・シューマン2014」を、そして2015年には「プレイズ・モーツァルト」をソニー・ミュージックダイレクトからリリース。

オフィシャルサイト http://yokoya­mayu­kio.net/

【プログラム】

10月29日(木)20時
ショパン
前奏曲 Op.45
バラード全4曲
1. 第1番 ト短調
2. 第2番 ヘ長調
3. 第3番 変イ長調
4. 第4番 ヘ短調

ドビュッシー
前奏曲 第二巻より
ラヴィーヌ将軍
花火
喜びの島

横山幸雄
祈りのバラード
アヴェマリア

リスト
献呈
リゴレットパラフレーズ


10月31日(土)15時

ラヴェル

ソナティナ
亡き王女のためのパヴァーヌ
水の戯れ

高雅で感傷的なワルツ
夜のガスパール
前奏曲
ハイドンの名によるメヌエット
古風なメヌエット
ボロディン風に
シャブリエ風に
クープランの墓