日本の2千年という歴史の中で、最も美しいと言われる女性の一人、小野小町(おののこまち)は9世紀(西暦801~900年)初頭、平安時代に活躍した女流歌人です。

小野小町の生誕地として知られる秋田県湯沢市は日本でも有数の美人の里と言われ、肌はきめ細かく色白な女性が多いことで有名です。

この地方は雪深く、古くから保存食である発酵食品の文化が栄えてきました。江戸時代から伝わる手法で作られる醤油味噌など手作りそのものです。添加物不使用の調味料や野菜(大根)を桜の木で燻製乾燥して作ったこの地発祥の漬物「いぶりがっこ」はまさにスローフードであり、高品質で、独特の香りとおいしさで日本では大変評価が高く、この度、初めてパリで紹介させていただきます。

また、それらを食すための箸や茶わんなどの食器具として使われてきた800年続く漆塗りの伝統工芸品川連漆器の手技法も受け継がれています。

今回は醤油、味噌、漬物の伝統的な製造工程、川連漆器の職人の技の実演や試食もご用意しています。