20世紀作品の深い解釈と卓越した演奏により世界最高峰の地位を築いたアルディッティ弦楽四重奏団。ローザンヌ国際バレエ・コンクールで受賞した後、コンテンポラリー・ダンス界を牽引する振付家イリ・キリアンのネザーランド・ダンス・シアター1(NDT1)に初めての日本人男性ダンサーとして採用され、活躍した小㞍健太。この両者のコラボレート作品『At the Core』を欧州で初演します。

細川俊夫の「パッサージュ(通り路)弦楽四重奏のための」を皮切りに、カルテットの演奏からプログラム解析した即興ダンスのためのノーテーション(舞踊符)を作成し、現代的な手法で身体に振付を落とし込んだヴォルフガング・リームの「Geste zu Vedova ~ヴェドヴァを讃えて」を上演。そして続く「弦楽四重奏曲 第3番<胸裡>」(こちらもリーム作曲)では、日本での生活で知らぬ間に胸中に仕舞い込んでいた感情を楽曲を通して呼び起こし、振付に昇華し解き放ちます。


上演に先立ち、「Geste zu Vedova ~ヴェドヴァを讃えて」で用いたノーテーションから得る即興の振付タスクについて、小㞍健太自身が短いプレゼンテーションを行います。




プログラム

パッサージュ(通り路)弦楽四重奏のための(細川俊夫 2019)

Geste zu Vedova ~ヴェドヴァを讃えて(ヴォルフガング・リーム 1976)

弦楽四重奏曲 第3番<胸裡>(ヴォルフガング・リーム 2015)






振付家・ダンサーの国際的なプラットフォームCampingの一環として、国立ダンスセンター「CN D」と共催で実施します。