2008年から2009年にヴィラ九条山のレジデンスだったミュリエル・バルベリにとって日本はインスピレーションの源であり魅惑に満ちている。とりわけActes Sud社から2020年、2022年に発刊された彼女の最新2作「Une rose seule」と「Une heure de ferveur」は日本が舞台となっている。今回のアリス・デュヴレイとの対談では、日本文化やその風景が彼女の想像性や感性に深く触れるものであること、彼女の日本との繋がりについて語り合う。


ミュリエル・バルベリ
1969年モロッコ・カサブランカ生まれ。フランス国立高等師範学校卒業。哲学専攻。2年間の京都滞在後、アムステルダムへ身を移し、その後現在はトゥーレンに暮らす。作家。「Une rose seule」「Une heure de ferveur」など6作の小説を出版。

アリス・デュヴレイ
フィガロ文学担当ジャーナリスト。フィガロのオリジナルサイトでは「La langue française」欄の編集を担当。