米国で建築を学んだ後、1985年に坂茂建築設計事務所を設立し、現在、東京、パリ、ニューヨークに事務所を構える。1995年にNGO VAN(Voluntary Architects Network)を設立し、建築家が社会のために何ができるかを問いながら、30年近くにわたり世界中の戦争難民や被災地への支援活動を続けている。行動を続ける建築家・坂茂がその思いについて語る。

 

坂茂

1957年 東京都生まれ。

クーパー・ユニオン建築学部(NY)で建築を学び、東京、パリ、ニューヨークに事務所を構える。紙管を使った建築や、木材を使った革新的な構造で知られている。代表作はポンピドゥー・センター・メス(2010年)、紙の大聖堂(2013年)、大分県立美術館(2014年)、ラ・セーヌ・ミュジカル(2017年)、富士山世界遺産センター(2017年)、SIMOSE(2023年)。

1995年にNGO「Voluntary Architects’ Network(VAN)」を設立し、世界各地での災害支援に数多く貢献したことから、プリツカー建築賞(2014年)、マザー・テレサ社会正義賞(2017年)、アストゥリアス皇太子賞平和部門(2022年)を受賞。現在、芝浦工業大学特別招聘教授。