制作:1970年(松竹)/90分/日本
監督:森崎東/脚本:山田洋次 、小林俊一 、宮崎晃/原作者 :山田洋次
出演:渥美清 、新珠三千代(マドンナ) 、森川信 、三崎千恵子、前田吟、倍賞千恵子、香山美子(ゲスト) 、河原崎建三(ゲスト)、花沢徳衛 、春川ますみ、野村昭子
ロケ地:三重県 湯の山温泉
柴又に帰って来た寅さんを待ち受けていたのは、見合い話だった。相手は川千屋の仲居・駒子(春川ますみ)。彼女は寅さんの昔なじみで、亭主持ちということで、大騒動に。。。
『なつかしい風来坊』(66年)など山田洋次作品の脚本を手がけた森崎東監督による第三作。旅先の寅さんの姿が、活き活きと描かれている。宴会で余興を頼まれた寅さんが、股旅姿で「旅笠道中」に併せて、マドンナの名前「お志津!」と叫ぶ。寅さんの純情がストレートに伝わってくる。香山美子扮する芸者と、その父で元テキヤの花沢徳衛をめぐるエピソードは、森崎作品ならではの味。