男性が主流を占めるラップ界において、日本の女性ラッパーは大胆で果敢な影響を与えながら存在感を放ってきました。女性ラッパーの先駆者として活躍してきたCOMA-CHIやRumi、そして新たな世代のAwichやChanmina(ちゃんみな)、泉まくらなどのアーティストが日本文化と日本語を世界のラップと融合させてきました。本講演会では、日本の女性ラッパーの役割と立ち位置、その変遷と文化的影響を考察します。
講演会の前半では、中條千晴(ジャン・ムーラン・リヨン第3大学准教授)が、日本の女性ラッパーの進出とラップ界における彼女たちの特徴、日本社会における女性ラッパーのポジションについて発表します。
続いて、ジャパニーズヒップホップ界における女性ラッパーの先駆者であるCOMA-CHI、そしてジャパニーズヒップホップ専門メディア「Real Japanese Hip Hop」創始者・代表のRoger Atangana Kolo (Attango)が、女性ラッパーの活躍ぶり、今後の展望について中條氏とともに紹介します。