日本を代表する写真家の一人でもある北井一夫の個展。初期の作品から現在の最新作のシリーズまで、現時点までの回顧展とする。初期の代表作「バリケード」、「三里塚」などは当時の社会を象徴する代表的な事件を扱うルポルタージュ性の強い作品ではあるが、バリケードの中に立てこもる学生や成田闘争に参加した農民を、内側から捉えた姿は、同じ事件を撮影した多くの写真とは一線を画した作品であった。その後始まった「村へ」、「いつか見た風景」は失われていく日本の農村の原風景を捉えた作品で北井の代表作となり、彼の評価を確実なものとした。その後東京のベットタウンの一つの船橋市の市民の生活を撮った「フナバシストーリー」は、新興住宅街の生活を明るく、軽いイメージで捉えたものである。近年ではライカによる自宅近辺や室内での写真なども評価が高いものである。北井の作品は様々な作風に変化しているようにも思えるが、常に時代と向き合うような視点であることにはかわりはない。人の生活を捉えた風景はどんな世代の人にも、それぞれが持つ心の中の原風景のように感じられるだろう。

キュレーター藤村里美(公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)





 関連イベント 

 

■ オープニング記念講演会

登壇者:藤村里美(公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)

2026年4月29日(水)18時~(無料・予約制)


■ 映画上映

小川紳介監督特集――闘争を生きる、地に住まう

2026年4月30日(木)、5月22日(金)、6月20日(土)


■ ニュイ・デ・ミュゼ(美術館の夜)

5月23日(土):19時から22時まで開場(無料・予約不要)
最終入場:21時30分

 

■ 講演会

街頭政治

登壇者:Nicolat Pinet氏(社会学者、パリ・シテ大学社会・政治変革研究所(LCSP)研究員)

2026年6月16日(火)18時30分~(無料・予約制)


■ 展覧会ガイドツアー(有料、予約制)

● 5月21日(木)17時~18時

● 6月4日(木)17時~18時

● 6月18日(木)17時~18時

● 7月2日(木)17時~18時

ガイドツアーの予約はこちらから。(4月21日から予約受付開始)





 団体予約 


10名以上のグループでの訪問をご希望の場合、事前にお申し込みフォームにご記入ください(日本語可)。

学生団体(高校生まで)の予約は、resagroupe@mcjp.fr(仏・日対応可)へお問い合わせください。

学生団体向けの展覧会貸切ガイドツアーは、火曜から金曜日、10時から11時までご利用いただけます。(入場無料・要予約)。

※学校団体予約を除き、20名以上の団体予約は受け付けておりません。



 お知らせとお願い   


最終入場:18時30分

18時45分より警備員による退出喚起が始まりますので、ご留意下さい。

L38 x H72 x P34 cmを超えるサイズの荷物は、会館内(https://www.mcjp.fr/fr/informations-pratiques/mesures-vigipirate-a-la-mcjp)への持ち込みが禁止されていますのでご注意ください。展示ホールへのキャスター付きスーツケースの持ち込みは禁止されており、バックパックは必ず前に抱えてご入場ください。会館内に設置されているロッカーの収容数には限りがありますので、あらかじめご了承ください。

作品保護及び建物維持管理のため、展示室内でのベビーカー使用はご遠慮いただいております。抱っこひも等をご用意くださるようお願いいたします。

 

 入場料金 


料金5€ / 割引3€(予約推奨)

※ 3€ 割引対象(証明書類をご提示ください):65歳以上、学生又は18歳以上25歳以下、失業者、生活保護(minima sociaux)受給者、MCJP会員の同伴者1名、AMIC-J (在仏日本人会) 会員の方、小中学校教員(Pass Educationカード所有者)

※ 無料対象(証明書類をご提示ください):

2階展示ホールの受付に直接証明書類を見せてください(会館受付・オンライン予約不要):障がい者と同伴者1名、プレスカード・ICOMカード・ICOMOSカード所有者、Expérience Visit Paris Regionカード所有者、Pass Cultureの予約証をお持ちの方、MCJP会員、MCJP発行の招待状をお持ちの方(2月7日まで使用可)

会館受付またはオンラインで要予約:18歳未満、パリ日本文化会館・日本友の会会員企業社員、La Maison des Artistesカード所有者