「工匠たちの技と心 ―日本の伝統木造建築を探る 展」は、1月24日(水)から2月10日(土)の会期終了まで、混雑回避のため、完全予約制(入場無料)となります。

 

会期途中での運用変更となり、みなさまには大変お手数をお掛けいたしますが、以下リンクより事前予約をされた上で、ご来館くださいますよう、お願いいたします。尚、チケットは券面に記載されている入場時間から30分以内のみ有効です。遅れた場合は、当日のご入場をお断りする場合がありますので、ご了承下さい。




この展覧会は、日本の木造建築文化を、職人の技と心を通して紹介します。


日本の木工技術の特徴は伝統に培われた精密さにあるといわれます。しかし、その背景には、日本人独特の自然に対する畏敬の念と、日本の風土や自然環境が培ってきた職人の技と心があるのです。


本展ではこれまで日本の社寺建築を支え続けてきた「堂宮大工」、代表的な日本建築スタイルである「数寄屋建築」、そして日本の木工技術を示す最適な例である「木組み」の三要素に光をあて、分かりやすく解説を加えながらフランスでこれまで知られることの少なかった「日本の木造建築」の世界を展開します。等身大の数寄屋造りによる茶室建築、堂宮大工の技法や設計図、匠の技を支える様々な大工道具、いくつものバリエーションをもつ木組みとその技法により制作された工芸品。これらの展示物をとおして、木造建築の文化と歴史を感じていただければ幸いです。



■ 展示概要
展示は5つのテーマで構成されます。


  • 日本人と木の文化
    日本の建築にはヒノキやスギを主体とする針葉樹が多用されます。代表的な樹種について削り屑の香りと共に紹介します。神事として挙行される伐木の映像は、自然に感謝する日本人の心を表します。
  • 数寄屋大工 -美を創造する匠-   
    日本で独自に発達した草庵茶室。数寄屋大工による自然の素材を巧みに活かした自由な表現の世界を紹介します。ここでは京都大徳寺玉林院蓑庵の土壁を塗っていない構造模型を展示します。土壁や建具、金具類と併せた包括的な展示となっています。
  • 堂宮大工 -時代を超えて受け継ぐ-
    大陸から伝わった仏教建築も、日本独自の進化をしました。世界遺産法隆寺の昭和大修理に使われた板図や原寸図から型板を起して加工する工程、薬師寺東院堂構造模型など、大きな部材にも繊細な加工を施す堂宮大工の技を紹介します。
  • 大工道具 匠の心
    日本では「道具を見れば、どのくらいの仕事が出来るかが判る」と云われます。仕事に最善を尽くして美に至る。その備えの心を伝えます。
  • 木組-分解してみました-
    木の性質を利用して「木と木を」隙間なく「組み合わせる」ことで、木材は最も力強くかつ美しく表現することができます。普段見ることのできない木組の中身、「組んでいる部分」を分解しました。建物だけでなく、指物や組子細工も。日本工芸の世界を合わせてご覧ください


■ 展覧会ガイドツアー(無料、予約制、12月19日(火)より予約受付開始):

1月11日(木)17時~18時 

1月18日(木)17時~18時 

1月25日(木)17時~18時 

2月1日(木)17時~18時 

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■ 関連イベント:


閉幕講演会

2024年2月10日(土) 15時~

登壇者:西山マルセーロ(竹中大工道具館)


オープニング記念講演会

10月17日(火)18時~

登壇者:西山マルセーロ(竹中大工道具館)


地上階展示

モクザイ フィリップ・ワイズベッカーのアートワークス

2023年11月28日 (火) ~2024年2月3日 (土)


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主催: 国際交流基金 パリ日本文化会館、竹中大工道具館




監修: 西山マルセーロ(竹中大工道具館)


協賛: 竹中工務店


 


     



協力: パリ日本文化会館支援協会



メディアパートナーシップ: