長崎からの手紙
第二次世界大戦終結80年
1945年8月9日 、長崎への原爆投下——。当時16歳の青年・谷口稜曄(すみてる)は自転車での郵便配達中に被爆しました。その40年後、元英国空軍パイロットで作家のピーター・タウンゼンドは長崎に向かい、谷口との出会いを果たします。タウンゼントは、その交流をもとに谷口が乗り越えた苦しみと闘いを描いたノンフィクション小説『The Postman of Nagasaki』を書き上げました。一方の谷口は、1956年に他の被爆者とともに日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)を設立。日本被団協がノーベル平和賞を受賞したのは昨年のことです。
戦後80年を迎える本年。対照的な立場の二人を結び付けた平和を強く願う心を受け継ぎ、当館では『The Postman of Nagasaki』をもとにしたドキュメンタリー映画と新作能をお届けします。
上映+トーク
ドキュメンタリー『長崎の郵便配達』
監督 | 川瀬美香・イザベル・タウンゼンド
出演 | イザベル・タウンゼンド
2025年 / 70分 / DCP / フランス語字幕付き/フランス配給:LUKARN
戦時中にイギリス空軍の英雄となり、退官後は英国王室に仕えたピーター・タウンゼンド大佐。1950年代にはマーガレット王女との恋が報じられ、世界中から注目を浴びた。その後ジャーナリストとなった彼は、長崎で被ばくした男性・谷口稜曄さんを取材し、1984年にノンフィクション小説「THE POSTMAN OF NAGASAKI」を発表する。谷口さんは16歳の時に郵便配達中に被ばくし、その後生涯をかけて核廃絶を世界に訴え続けた。映画ではタウンゼンド大佐の娘で女優のイザベル・タウンゼントが2018年に長崎を訪れ、著書とボイスメモを頼りに父と谷口さんの思いをひも解いていく姿を追う。フランス再編集版。
上映後、川瀬美香監督・イザベル・タウンゼント監督によるトークセッションを予定しています。